NIDT(ニッポンアイドルトークン)とは、株式会社オーバースが発行する暗号資産であり、IDOL3.0プロジェクトで誕生したWHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)の活動資金となるものです。
ホワイトスコーピオンを応援するためにファンはNIDTを購入・保有し、その特典としてイベント参加や投票権などの一部プロデュースに携わることができるのです。
これをNIDTのユーティリティと言い、特定の権利にアクセスしていくことで、ファンとホワイトスコーピオンの関係はアップデートされていくことになります。
例えば、すでにホワイトスコーピオンはオンラインお話し会を開催していますが、NIDTの保有者は、今後様々な特典を獲得していけるようになります。
具体的には以下のようなNIDT活用の進展も期待できます。
- NIDTホルダーの増大でオンラインお話し会がメタバーストーク会になる
- NIDTホルダーは参加権利のメンバーボイスコンテンツ抽選の当選確率がアップする
以下、詳しく解説していきます。
世の中が落ち着きはじめ、すでにリアルミーグリと呼ばれる対面式が復活しています。これまでのオンライントーク会は下火になりつつあります。
WHITE SCORPIONのお話し会もいつかはメタバースに進化する?
ミーグリとオンラインお話し会
ミーグリは、「ミートアンドグリート」のことで、英語では「Meet and Greet」と表記されます。
「会って挨拶をする」という意味です。
ミーグリは近年、乃木坂46,櫻坂46、日向坂46といった坂道シリーズが積極的に開催していることで、その名が徐々に知られてくるようになりました。
元来、ミーグリとは、アイドルやミュージシャンと対面して直接言葉を交わしたり握手したりすることができるイベントを指す言葉でした。
しかし、今では一般にミーグリと言った場合、多くはオンラインミーグリのことを指します。
厳密に言うと、従来から行われていた対面式の交流イベントもミーグリと呼ぶのですが、現在、坂道シリーズが行っているネットを使ったビデオ通話は、正式にはオンラインミートアンドグリートと呼んでいます。
新型コロナウイルスの影響で、対面でのイベントがままならぬ状況となったことで、特に坂道シリーズの場合、対面する握手会等の代替イベントとして誕生した側面があります。
オンラインお話し会は呼称こそ違いますが、ミーグリと中身は同じでファンとのオンライントーク会です。
ホワイトスコーピオンの場合は「オンラインお話し会」で統一されています。
◆ホワイトスコーピオンのオンラインお話し会については別記事で詳しく解説しています。
オンライントーク会とメタバーストーク会
ホワイトスコーピオンが予定している活動領域は、リアル(現実世界)とメタバース(仮想空間)です。
わかりやすく言うと、握手会のような現実空間での交流と、メタバースという仮想空間でのアバターによる交流です。
オンライントーク会は前述したミーグリのように、すでに行っているグループは多いのですが、ホワイトスコーピオンの場合、今後メタバースをどのように活用していくのかが注目されているのです。
ビデオ通話からアバター同士の交流へ
オンライントーク会はスマホやタブレットを使って、いわゆる推しとのビデオ通話を楽しむものですが、将来はメタバース上のステージや会場内で推しとも交流できるようになります。
例えば、NFTアイテムとして自分のアバターを購入して仮想空間の会場へ赴き、自分(アバター)の足で推しに会いに行って、動きを交えながら会話することも可能です。
また、その仮想空間には他のアバターもたくさんいて、お互いにコミュニケーションを取り合ったり、NFTグッズを購入したりすることも想定されています。
アバターやNFTグッズをメタバース内で購入するためには、通常は暗号資産を用いることが多いため、ホワイトスコーピオンの場合は当然、NIDTを使用することになるでしょう。
メタバーストーク会の問題点
ただし、メタバースにはこれから解決して行かなければならない問題もたくさんあります。
最も大きな問題の一つは、安定した通信環境の整備です。
これは、ミーグリでも度々指摘されてきた問題なのですが、大勢が集まるオンラインは通信が不安定で、様々な不具合が発生しやすいのです。
仮にスマホやVRゴーグルを使用するとしたら、ユーザーは安定性を求めてときに高額にもなる通信環境を整えて行かなくてはなりません。
また、法的整備の脆弱性もよく問題とされます。
特にNFTの販売や所有に関しては、メタバース内での権利関係は法的整備が十分ではないと言われており、メタバーストーク会でもトラブルが発生する懸念はあります。
とはいえ、メタバース空間での交流は様々な所ですでに始まっています!
🌸そこさくメタバース🌸OPEN🎉#メタバース 空間ではあなたも #櫻坂46 のメンバー!?
超精巧な3Dアバターになってチャットやガチャであそぼう♪
メンバー本人も登場するかも!?🥺※そこさくメタバースは「そこさくNFT」購入者限定の空間です
詳細:https://t.co/fdEfGkzEOQ#そこさく @sakurazaka46 pic.twitter.com/OQfJ0S2HFN— 5G LAB (@5GLAB_JP) May 11, 2023
◆ホワイトスコーピオンが予定しているメタバース展開については別記事で詳しく解説しています。
参加権利はCD購入ではなくメンバーボイスコンテンツ
坂道シリーズでは、握手会もミーグリも参加するにはまずCDを購入し参加権利を獲得する必要がありました。
昔の握手会は参加券がCDに封入されていたのですが、現在のミーグリでは専ら抽選で、チケットはweb上のマイページでのみ確認できます。
ホワイトスコーピオンの場合、CDを購入する代わりにメンバーボイスコンテンツを購入して抽選に当選すれば、この参加権利が付与されます。
また、現在のミーグリはCDを大量に購入して抽選に当選する必要がありますが、ホワイトスコーピオンではNIDTの保有数やファンランクで当選確率をアップさせることができるようになります。
ファンランク・ファンレベルを上昇させるための条件はまだ公式に発表されていませんが、NIDTを保有していることで優位性があるのは間違いないようです。
CDが売れなくなる?
ホワイトスコーピオンを推すファンは、推し活の過程でNIDTの購入と消費を繰り返していく形となります。
従って、メタバース内のイベントに限らず、あらゆる場面で定期的にNIDTの購入を促すイベントが開催されていくでしょう。
ただし、そうなるとその反動で今までのようにCDが売れなくなる可能性があります。
例えば、ミーグリはCDを購入することで参加権利の抽選を行っていたので、CDの売上に大きく貢献することができました。
参加権利を獲得する役割をCDからメンバーボイスコンテンツに移したホワイトスコーピオンは、ファンがCDを購入する理由をひとつ減らしたことになります。
もっとも、キングレコードがそれをよしとするとは思えず、何らかの対策は考えられているのでしょう。
これは、運営がSME(ソニーミュージックエンタテインメント)のようなレーベルではなく、暗号資産を発行する株式会社オーバースであるという点が大きく関係しています。
※追記 ホワイトスコーピオンはCD販売は行わず配信シングル(デジタルシングル)リリースすることが決定しました。
まとめ
- ホワイトスコーピオンのオンラインお話し会はいつかメタバースに進化するかもしれない
- メタバース内ではアバター同士の交流やNFTグッズの販売等が行われる
- メタバースは通信環境や法的整備といった問題点も多くある
- 参加権利の当選確率アップにはNIDTの保有が必要
コメント