NIDT(ニッポンアイドルトークン)とは、株式会社オーバースが発行する暗号資産であり、idol3.0プロジェクトで誕生するアイドルグループの活動資金となるものです。
従って、idol3.0プロジェクトアイドルを応援するためにファンはNIDTを購入・保有し、その代わりにイベント参加や投票権などの一部プロデュースに携われる特典を受けることができます。
これをNIDTのユーティリティと言い、特定の権利にアクセスしていくことで、ファンとアイドルの関係はアップデートされていくことになるのです。
例えば、オンライントーク会として有名なミーグリはidol3.0プロジェクトアイドルも踏襲していくでしょうが、NIDTの登場によって坂道シリーズとはだいぶ様変わりしていくと考えられます。
- オンライントーク会がメタバーストーク会になる
- 参加権利がCD購入からNIDTの保有量へ
以下、詳しく解説していきます。

もっとも世の中が落ち着きはじめ、すでにリアルミーグリと呼ばれる対面式が復活しています。これまでのオンライントーク会はすでに下火になりつつあります。
(追記※2023年10月7日にグループ名は“WHITE SCORPION”ホワイト スコーピオンと発表されました)
ホワイトスコーピオンのNIDTでミーグリがメタバースに進化する?
ミーグリとは
ミーグリは、「ミートアンドグリート」のことで、英語では「Meet and Greet」と表記されます。
「会って挨拶をする」という意味です。
ミーグリは近年、乃木坂46,櫻坂46、日向坂46といった坂道シリーズが積極的に開催していることで、その名が徐々に知られてくるようになりました。
元来、ミーグリとは、アイドルやミュージシャンと対面して直接言葉を交わしたり握手したりすることができるイベントを指す言葉でした。
しかし、今では一般にミーグリと言った場合、多くはオンラインミーグリのことを指します。
厳密に言うと、従来から行われていた対面式の交流イベントもミーグリと呼ぶのですが、現在、坂道シリーズが行っているネットを使ったビデオ通話は、正式にはオンラインミートアンドグリートと呼んでいます。
新型コロナウイルスの影響で、対面でのイベントがままならぬ状況となったことで、特に坂道シリーズの場合、対面する握手会等の代替イベントとして誕生した側面があります。
◆ミーグリについては別記事で詳しく解説しています。
オンライントーク会がメタバーストーク会になる
idol3.0プロジェクトが予定している活動領域は、リアル(現実世界)とメタバース(仮想空間)です。
これは、坂道シリーズのファン交流イベントを参考にすれば、リアルが握手会でメタバースをミーグリに置き換えてみるとわかりやすいはずです。
idol3.0プロジェクトの場合、特にメタバースをどのように活用していくのかが、今注目されているのです。
ビデオ通話からアバター同士の交流へ
ミーグリはスマホやタブレットを使って、いわゆる推しメンとのビデオ通話を楽しむものですが、将来はメタバース上のステージや会場内で推しメンと交流できるようになります。
例えば、NFTアイテムとして自分のアバターを購入して仮想空間の会場へ赴き、自分(アバター)の足で推しメンのところへ行って、動きを交えながら会話することも可能です。
また、その仮想空間には他のアバターもたくさんいて、お互いにコミュニケーションを取り合ったり、NFTグッズを購入したりすることも想定されています。
アバターやその他のNFTグッズの購入には暗号資産であるNIDTが必要になります。
メタバーストーク会の問題点
ただし、メタバースにはこれから解決して行かなければならない問題がたくさんあります。
最も大きな問題は、やはり安定した通信環境の整備です。
これは、ミーグリでも度々指摘されてきた問題点なのですが、通信の安定性が常に一定ではなく、様々な不具合が発生しやすいのです。
仮にスマホやVRゴーグルを使用するとしたら、ユーザーは安定性を求めてときに高額にもなる通信環境を整えて行かなくてはなりません。
また、NFTに関しては販売や所有にあたり、特に権利関係の法的整備が未だ十分ではないと言われており、メタバーストーク会の中で何かしらトラブルが発生する懸念もあります。

実はメタバース空間での交流はすでに始まっています!
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◆IDOL3.0プロジェクトが予定しているメタバース展開については別記事で詳しく解説しています。
参加権利がCD購入からNIDTの保有へ
坂道シリーズでは、握手会もミーグリも参加するにはまずCDを購入し参加権利を獲得する必要がありました。
昔の握手会は参加券がCDに封入されていたのですが、現在のミーグリでは専ら抽選で、チケットはweb上のマイページでのみ確認できます。
idol3.0プロジェクトの場合、CDを購入する代わりにNIDTを購入してNIDTのユーティリティ(保有者特典のようなもの)のひとつとしてこの参加権利が付与されると考えられます。
つまり、現在のミーグリはCDを大量に購入して抽選に当選する必要がありますが、idol3.0プロジェクトではNIDTの保有数や保有者ランクが参加権利を得るには重要になってきます。

将来は、NIDT保有者ランク次第で「待ち時間がなし並ぶ必要なし」のVIPチケットも登場するかもしれませんね。
CDが売れなくなる?
idol3.0プロジェクトは、彼女たちの活動資金ともなるNIDTを、ファンが推し活の過程で購入と消費を繰り返していく形となります。
従って、メタバース内のイベントに限らずあらゆる場面でNIDTの大量保有を促すイベント開催が想定されます。
しかし、その反動で今までのようにCDが売れなくなる可能性があるのです。
例えば、ミーグリはCDを購入することで参加権利の抽選をすることができたので、売上に大きく貢献することができました。
参加権利を獲得する役割をCDからNIDTに移したidol3.0プロジェクトの場合、当然ファンはCDではなくNIDTを大量に購入しようとする動きをとるでしょう。
もっとも、キングレコードがそれをよしとするとは思えず、何らかの販促を行うと考えるのが現実的ではあります。

この点に関しては、運営がSME(ソニーミュージックエンタテインメント)のようなレーベルではなく、暗号資産を発行した株式会社オーバースであるということも考慮しておかなくてはなりません。
まとめ
- idol3.0プロジェクトのミーグリはメタバースに進化する
- そこではアバター同士の交流やNFTグッズの販売等が行われる
- ただし、通信環境や法的整備といった問題点も多くある
- 参加権利はNIDTの保有が重要
- NIDT購入を促すイベントばかりになればCDが売れなくなる可能性もある

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